物語化する日常。

ここ最近、新聞やテレビ・ラジオなどのマスメディアでも外国人参政権について取り上げられることが増えた。
この法案に対する批判はネット上で今まで度々行われていたが、前回の衆議院選挙で民主党が大勝し、
いよいよ本当に起こる(かも知れない)出来事となると、その勢いもさらに強まった。
参政権を与えることに反対の意見の多くは

 
反日感情を抱く一部の外国人に参政権を与えるのは危ない
・そもそもが憲法違反だ
景気対策を後回しにしているのが気にくわない


の3つくらいに分けることができる。 あとは「汚沢・ぽっぽは売国奴ー!」といったネタ的なもの(実はこれが多数だったり?)。


さて、2ちゃんねる(にとどまらなくなってきたが)のこの手のスレッドで欠かせないキーワードとなるのが「ネトウヨネット右翼)」だ。
ネトウヨはいわゆるインターネットスラングとして生まれ、
最近では、新聞などのマスメディアや政界においても度々使われる言葉となった。
しかし、言葉の定義は曖昧で、最近では(ある種ネタとして)「民主党に不利になるものはとりあえずネトウヨ」的な風潮すらあるが*1
一応のそれとして、ネット上において右翼的・保守的な発言・活動をする者、とある。
また軍歌を垂れ流したり、「軍国主義」「国粋主義」「天皇制復活」を掲げたりする
ステレオタイプな「右翼」というよりかは、自分の国を脅かすもの、批判するものを批判するという傾向が強い。とされ、
その具体的な批判対象として、中国・韓国・北朝鮮といった反日思想を持つ国やその国の人々、左派マスコミ、革新政党などが挙げられる。
(一応、批判的、侮蔑的な文脈で使われる事が多い、とも書いておく)


と、前置きが長くなってしまったが、僕は(個人的に思うことはあるにしても)外国人参政権ネトウヨの是非に関する云々を書きたいわけでは無い。
僕が考えるのは、情報化によって人々が多過ぎる情報を得るようになり、
それによって「共通の物語や出来事」の持つ力が失われつつある時、
それに代わって人々はデータを元に個人の良いように物語を再構築し、それに沿った関係性築いているんじゃないか、ということだ。
以降、何度かに分けてネトウヨセカイ系と言ったを言葉を元に「物語化する日常」と銘打ってその事について考えていきたい。
ネトウヨを例に取ったのは、ここ最近何かと政治が「ネタ」として扱われ、
レッテル貼りによって安易な対立軸に落とし込まれているように感じるからだ。


勉強不足で至らない点だらけだが、広い心で見ていただければ、と思う。