ろじねこ。

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さらりと出来あがりました。制作期間は2日間くらい。
パソコンで曲を作ると、色々と出来てしまうので、こうやって瞬発力で曲を形にするのは久しぶりです。
ぼくは大体まずオケ(バックトラック)を作って、それをipodに入れて外で聴きながら、ふんふんと鼻歌でメロを考えていく…という
曲の作り方をしているのですが、この曲はメロが先にできて、それに合わせてオケをつくっていったので、ちょっと新鮮でした。
AquesToneやUTAUを使った楽曲はどうにもこういう系の曲になってしまうので、次はもうちょっと違う角度から作りたいです。

良かったら聴いてみてください。

アルバム発売しました。

『iHaTov/HarmKia』

収録曲▽
01.xxx
02.真夜中の終わりに。
03.Before Dawn
04.Stage-1
05.ICO
06.SKiP
07.春の夢幻

価格 ¥0〜

たとえば、あなたの音楽プレイヤーでシャッフル再生をしたとき、
有名なアーティストの次にこの曲たちが流れて、それを聞いてもらえたのならば、
その瞬間、僕は僕のやってきたこと全てに自信が持てると思います。

ぼくにとってこのアルバムは「聴いてもらうことがアルバムの価値」だと思っています。
だから、もし聴いて感じた値段があったら教えてほしいです。
その値段を頂くことはないです。このアルバムのそれぞれの値段が知りたい。

もし良かった、あなたが聴いて感じた値段をぼくにこっそり教えてください。

>>『iHaTov/HarmKia』を買う。
http://harmkia.futene.net/ihatov.html

Before Dawn

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AquesTone】Before Dawn【根音ネネ】

いつものAques Toneの他にUTAUというソフトの「根音ネネ」の声を使ってみました。
今回は、声を「歌」よりも「音」として扱いました。


音は大好きなエレピとピコピコ、あとは手数の多いドラムという感じです。
ドラムに歪みを掛けるといい感じに盛り上がれるので、今後も使って行きたいなあって。


先日、たまたま聞いていてニコニコ生放送の「ミクノポップをきかないか?」http://com.nicovideo.jp/community/co13879
聴きながらぼんやりと作業をしていたら、この曲がかかって口から胃が出そうになりました。
これまでの中で一番反応をいただけて、その度に嬉しくて涙が出そうになります。ほんとに。
Twitterハッシュタグ「#sm10238442」でも、反応がもらえてすごくうれしかったです。


4月10日にこれまでの音源をまとめてアルバムとして発表しようと思います。
ただいま準備中なので、整い次第発表したいと思います。

春の夢幻

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AquesTone×HarmKia/春の夢幻


遠い街で猫が笑う
それがどこか君みたいで
震えた目で僕を認め
君はどこか走って消えた


雨の匂いと春の夢幻


夢の中で彼女が言う
「君はまるで猫みたいね」
運命線の切れる音
目覚めてすぐ耳に届く


雨の匂いで思いだした
君はそうだ 僕だったね



元は最近ベースとピアノとファミコンの音源を導入してその練習がてら打ち込んでいたのを弄繰り回していたらこうなってしまった。
女性Vo、男性Choという組み合わせは一度やってみたかったし、
「猫みたいね」の部分みたいなブレイク、いつも通りのエレピ、同じフレーズの繰り返し…と
自分の好きな要素を好きなだけ入れてみました。
構成や展開、和音については全くなんで今後の課題にします。


作詞はとても苦手でいつも雰囲気と語感を重視してしまって、意味や文脈が滅茶苦茶になってしまうんだけれど
今回はぎりぎりなんとかなったかなあ、と。

物語化する日常。

ここ最近、新聞やテレビ・ラジオなどのマスメディアでも外国人参政権について取り上げられることが増えた。
この法案に対する批判はネット上で今まで度々行われていたが、前回の衆議院選挙で民主党が大勝し、
いよいよ本当に起こる(かも知れない)出来事となると、その勢いもさらに強まった。
参政権を与えることに反対の意見の多くは

 
反日感情を抱く一部の外国人に参政権を与えるのは危ない
・そもそもが憲法違反だ
景気対策を後回しにしているのが気にくわない


の3つくらいに分けることができる。 あとは「汚沢・ぽっぽは売国奴ー!」といったネタ的なもの(実はこれが多数だったり?)。


さて、2ちゃんねる(にとどまらなくなってきたが)のこの手のスレッドで欠かせないキーワードとなるのが「ネトウヨネット右翼)」だ。
ネトウヨはいわゆるインターネットスラングとして生まれ、
最近では、新聞などのマスメディアや政界においても度々使われる言葉となった。
しかし、言葉の定義は曖昧で、最近では(ある種ネタとして)「民主党に不利になるものはとりあえずネトウヨ」的な風潮すらあるが*1
一応のそれとして、ネット上において右翼的・保守的な発言・活動をする者、とある。
また軍歌を垂れ流したり、「軍国主義」「国粋主義」「天皇制復活」を掲げたりする
ステレオタイプな「右翼」というよりかは、自分の国を脅かすもの、批判するものを批判するという傾向が強い。とされ、
その具体的な批判対象として、中国・韓国・北朝鮮といった反日思想を持つ国やその国の人々、左派マスコミ、革新政党などが挙げられる。
(一応、批判的、侮蔑的な文脈で使われる事が多い、とも書いておく)


と、前置きが長くなってしまったが、僕は(個人的に思うことはあるにしても)外国人参政権ネトウヨの是非に関する云々を書きたいわけでは無い。
僕が考えるのは、情報化によって人々が多過ぎる情報を得るようになり、
それによって「共通の物語や出来事」の持つ力が失われつつある時、
それに代わって人々はデータを元に個人の良いように物語を再構築し、それに沿った関係性築いているんじゃないか、ということだ。
以降、何度かに分けてネトウヨセカイ系と言ったを言葉を元に「物語化する日常」と銘打ってその事について考えていきたい。
ネトウヨを例に取ったのは、ここ最近何かと政治が「ネタ」として扱われ、
レッテル貼りによって安易な対立軸に落とし込まれているように感じるからだ。


勉強不足で至らない点だらけだが、広い心で見ていただければ、と思う。

CDが売れないってハナシ2

前回の記事に続いてCDが売れないことについて考えてみる。


興味深いのは「音楽DVD」の売り上げについてだ。
09年のランキング結果を見てみると、一位は嵐「All the BEST! CLIPS 1999-2009」の59万0642枚*1
この枚数は09年のシングルランキングで見てみると三位にあたるほどだ。 *2
加えてCDシングルと音楽DVDの値段差を考えるとこの売り上げはとても興味深い。
音楽DVD総売上金額は07年から上昇し続けていると言われている。
BDの市場拡大によってメディアの変化はあるにしろ、シングル・アルバムともに不調な今、
一番勢いのある音楽コンテンツと言っても過言では無いかもしれない。


ところで、一位になった嵐「All the BEST! CLIPS 1999-2009」を除くと、
トップ10に入っている作品はみなライヴDVDであるところにも注目したい。
前回書いたように各地のフェスはそれなりに差はあるにしろ、全体を見れば増加傾向にあるし、
ロッキング・オン主催の「JAPAN JAM 2010」など新しいフェスも始まったりしている。
乱暴に言ってしまえば「CD→ライヴ」と音楽の聴き方が変わってきたと言えるだろう。
けれども、一方で「ライヴDVD」の売り上げも増加している。そこに僕は違和感を覚える。
一般的にライヴは、「音楽を聴く」だけではなくてミュージシャンとリスナー、
あるいはリスナーとリスナーの「コミュニケイションの場」として捉えられることが多い。
ライヴだけが増加しているのであれば「音楽を聴く人がコミュニケイションを求めるようになった」と言えるけれども
同時に「ライヴDVD」の売り上げも増えているとそうも簡単に言えなくなってしまう。
求めるのが「音楽を聴く」ならばCDでも良いはずだし、「コミュニケイションの場」ならばライヴに行かなければ意味がない。


それまでCDが持っていた「記録」という面が、
デジタル技術の向上によって薄れてしまったことに、この不思議な現象の原因があるんじゃないか、と僕は思っている。
つまり、90年代のサンプリングの問題や00年代の音圧の問題などからわかるように、
ある一つの王道が作られるとそれに沿った方法が簡単に出来てしまうために
似たような音(メロディや歌詞ではなくて音色の話)の曲が増えすぎてしまう。
また一方で「60年代っぽい音」というのも簡単に"再現"できてしまって、
あくまで僕の個人的な感覚だが、本当の意味での「生っぽさ」という感じは今のCDからはあまり感じられない。
ようするに、その「生っぽさ」というのをCDに代わって引き受けているのが「ライヴDVD」なのではないか、と。



けれども、この「ライヴDVD」がCDに代わる音楽メディアになるかと言うと僕はならないと思っている。
ライヴDVDはあくまでのライヴの記録に過ぎないからだ。
そうなるとやっぱりCDの売れ行きが落ち続けているというのは問題で
結局「ライヴ行くのもいいけどさ、CDも買おうぜ!」というところに落ち着いてしまう。


だからさ、ライヴ行くのもいいけどさ、CDも買おうぜ!*3

*1:http://blog.oricon.co.jp/ukki-monkey/archive/4584/0

*2:3位 51万3186枚 嵐「マイガール」 11/11

*3:僕は最近、全然新譜を買えてないですが。

CDが売れないってハナシ1。

CDの売り上げは98年をピークに年々減少している*1
その原因として、着うた・動画サイトの普及や値段に対する不満、そもそもCDという媒体が古いんじゃないかという問題などがよく挙げられる。
一方で、ギターの売り上げは98年以降も増加しているし、音楽関係の専門学校を志望する学生も多いらしい。
また夏フェスの動員数に注目してみると08年の場合、洋楽系(サマソニフジロック)は若干の減少はあるものの、邦楽系(RIJ・RSR)は増加傾向にある*2
こういったことから、単純に音楽業界が衰退したというのではなくて、
「聴く」人が「演奏する」もしくはそれを「観る」人へ変化していったと言えるだろう。


個人的に少し面白いなあと思ったのが夏フェス前の「予習」だ。
これは夏フェスに行く際に、それまで自分が聞いたことの無かったバンドの音源を、フェスで盛り上がるためにあらかじめ聞いておくという行為で
最近ではCDショップやレンタル店が夏フェスに向けた「予習コーナー」を開くことも珍しくない*3
僕は別にそれを否定するつもりはないし、きっかけなんて何でもいいジャンと思っているのでむしろ進めたいとは思う一方で
この時のCDの役割が「ライヴのための勉強道具」になり下がってしまっているところに疑問を持ちたいと思う。
と言うのも、僕が出不精インドア人間だからライヴに行くのは勿論好きなのだけれど
それ以上にイヤホンで音楽を聴くことが大好きということもあって
この「ライヴ>CD」という図式がどうにもピンと来ないからだ。


その図式について、雑誌Remixの08年4月号のオウテカのインタビューでショーンは、
最近のインディーズバンドはライヴをやることに重きを置いている、とした上で
「同じメディアで同じ方法でプロモーションする流れ。それは単純で、ライヴをやればやるほど儲かるという考えなんだ」と言っている。


この「ライヴ>CD」な傾向が進んでいくとどうなるか。僕が考えるのはこうだ。
CDが売れなくなってしまうと、バンドはライヴによって収入を得ようとする。
→またリスナーもライヴ志向になっているので、その傾向は加速していく。
→それがさらにCDの収益減少へと繋がってしまう。ライヴ前に聴く「予習のためのCD」は突き詰めれば、違法合法を問わないネットのそれで済んでしまうから。
→結果としてCDが売れなくなり、さらにライヴによる収入に頼らざるを得ない、というじり貧な状況へ。


どのくらいのレベルでこうなっていくのかはわからないけれど
実際にインディーズバンドは「ライヴをすることで飯を食う事が出来る」ようになっている。
しかし逆を言えばそれは「ライヴをしなければ飯を食えない」ということでもある。
このまま過度なライヴ志向への変化が進んでしまえば、最終的にはリスナーの手で好きなバンドの首を絞めてしまう可能性だってあるだろう。
ライヴは楽しいし、あの時の高揚は他では感じられないかもしれないが、それと同じくらいCDだって素晴らしい、と僕は強く思っている。
過度なライヴ志向を止める為に、ライヴに行くの止めようぜ!と言うのはやっぱり不可能なので、
同じくらいCDも買っていこうじゃないか、と僕は言いたい。